創価学会という犯罪者の巣窟
「宗教の数だけ宗教の定義はある」と言われるが、主なものは「救済するための存在」であろう。救済どころか、宗教による結びつきが“殺人”にまで発展した。3月に発覚した、福岡男児餓死事件の被害者と加害者はともに創価学会員だったというー。
文=ダテクニヒコ(実話BUNKAタブー2021年6月号掲載)
ママ友を洗脳&搾取する学会員
昨年4月、福岡県篠栗町のマンションで5歳の男児が餓死した。
満足な食事を与えず、同世代の男児の半分ほどという体重10キロの痩せ細った身体になっても放置して見殺しにした母親・碇利恵容疑者(39歳)が保護責任遺棄致死の容疑で逮捕された。

母親は救急車が到着するまでの間、三男の亡骸の横で“お題目”を唱えていたという。そう、この母親……。創価学会員である。
この母親を勧誘、創価学会でいうところの“折伏”したのは、同容疑で共に逮捕された“ママ友”の赤堀恵美子容疑者(48歳)だ。自ら学会員であることを公言していた人物である。
2人は5年前に子どもの幼稚園が一緒だったことで知り合っている。夫と子ども3人という家族構成が同じなのもあってか、互いの家を行き来する仲になった。赤堀容疑者は40人ほど所属しているママ友グループに碇容疑者を招き入れた。そこには“ボス”と呼ばれている人物がいることも伝えた。
ある日、赤堀容疑者はママ友グループのLINEで碇容疑者の悪口が飛び交っていると言い、ボスにお願いすれば解決してくれるが、それにはお金が掛かると話す。結果、碇容疑者は赤堀容疑者に示談金を渡してしまったのである。そこから搾取がエスカレートする。
赤堀容疑者は碇容疑者の夫が浮気しているという話をでっち上げ、浮気調査の名目で現金だけでなく預金通帳も取り上げた。結局、碇夫妻は離婚してしまい、月20万円ほどの生活保護を受けるようになったが、そのタイミングで今度は例のボスが「子どもたちに食べさせすぎてはいけない」と言っているという作り話をして、食事制限をした。生活保護を赤堀容疑者がすべて受け取り、代わりにわずかな食料を碇家に支給するといった生活が始まったのである。結果、三男が重度の低栄養状態となり、餓死。
要するに、他人を洗脳する技術を持った悪しき学会員が善良な市民を騙して合計1200万円ほどの金を搾取した事件である。
赤堀容疑者が、たまたま学会員だったという人もいるだろう。確かに犯罪者を生むための宗教が存在できるはずない。
創価学会とは日蓮大聖人の仏法を信奉する団体で、「創価」とは価値創造を意味する。価値の中心は「生命の尊厳」の確立に基づく「万人の幸福」と「世界平和」の実現であり、それが創価学会の根本的な目標である……と公式HPにある。
つまり全人類の幸福と世界の平和を望む宗教法人の信者が他人を陥れたり、世のルールに背くような犯罪をするはずがないのである。それなのに5歳の子どもを餓死させる犯罪が起きてしまったのはなぜか……え? 日本国内だけで公称827万世帯もの会員がいれば、そのような犯罪者が1人くらいいても仕方ないって!?
いやいや、「永遠の指導者」とされている初代会長、第二代会長、第三代会長のいわゆる「三代会長」のうち、初代と第二代が犯罪者なんですけど、大丈夫?
投票所入場券を盗み勝手に投票
1930年に創価学会(当時は創価教育学会)を創立した、初代会長の牧口常三郎。

第二次世界大戦中に神社神道を批判する機関誌『新教』を出版していた牧口は43年に伊勢神宮の神札を祭るのを拒否したために治安維持法違反並びに不敬罪の容疑で逮捕され、その翌年に獄中で死去した。
創価学会としては悪しき治安維持法による名誉の逮捕としているが、犯罪者であることには違いない。世界平和を指導する人間としてはあるまじき行為だろう。
それから74年後の2017年に創価学会が支持する公明党が現代の治安維持法とされる「共謀罪」を成立させた与党だったのは皮肉でしかない。
牧口と共に検挙されて、1945年に出獄。組織名を創価学会に改称して組織を再編し、52年に宗教法人の認証を得たのが、第二代会長の戸田城聖だ。すなわちこちらも犯罪者。

婦人部や男子部、女子部、学生部などの組織編成を行い、雑誌『大白蓮華』や機関紙『聖教新聞』を創刊。54年に国会や地方議会の選挙に学会員を出馬させて公明党の布石にするといった、今の創価学会の形を作ったのは戸田城聖である。
51年5月3日に会長に就任した際、「折伏大行進」という大規模な布教活動を行ったのだが、いわゆる創価学会の「強引な勧誘」と呼ばれるものはここから始まった。
具体的には勧誘しにいった家庭に他宗派の仏壇や神棚があると燃やしてしまったり、大人数で対象者を取り囲んで脅迫めいた勧誘を行ったりしていたという。59年には度重なる強要の末に入会してしまった長崎県の19歳少年が、後悔の念で自殺するという事件が起きている。後に「自殺は信仰の薄さが原因」といった学会員からの手紙を受け取った母親まで自殺してしまうという痛ましい事件である。
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する」という日本国憲法第20条で護られている宗教団体の信者自身が不自由を強いるとは、これいかに。
それでいうと脱会する自由も創価学会は与えてくれない。『週刊文春(1995年12月14日号)掲載の「創価学会脱会者3300人大調査」によれば、「創価学会関係者と思われる人物から、何らかの嫌がらせを受けたことがあるか?」との問いに約7割もの人が「ある」と答えている。
具体的には「トイレを貸せといって家に上がり込み、帰らない」とか「無言電話が1日300本」とか「家の外壁に盗聴器が仕掛けてあった」とか「学会男子部に尾行された」とか「玄関前にとぐろを巻いた人糞が大量にあった」とか、あからさまな嫌がらせの数々だ。元学会員の話によれば「脱会した者が自殺するまで追い詰めろ」という最高指導者の指示に従えば“功徳”が積めて、ご利益があると信じているから、妄信的に嫌がらせができるという。
己の正義に従って行われる犯罪ほど怖いものはない。
その最高指導者とは創価学会史上で最も有名な指導者であろう、第三代会長・池田大作のことである。
96年、北海道創価学会の幹部だった女性が「過去に数回、池田大作名誉会長から強姦された」という告発をした手記を『週刊新潮』に発表した後、損害賠償請求の訴えを起こしたが、「訴権の濫用」という極めて稀な理由で却下されている。真相は闇の中だ……。
57年に起きた公職選挙法違反事件、いわゆる「大阪事件」。参議院大阪府選挙区の補欠選挙の際に創価学会陣営は宗教勧誘を装って禁止されていた戸別訪問を行った上、『ピース』などのタバコで有権者を買収していたことが発覚した。逮捕・起訴されたのは当時、青年部参謀室長だった池田大作や理事長の小泉隆の最高幹部を含めた数十人の学会員。池田は検察の尋問に対して自らが指示を行ったことを自供して署名したのにも拘わらず、裁判では一切の嫌疑を否定した。結果、末端会員らが次々と有罪判決を受ける中、池田と小泉には無罪判決が下された。
池田大作は無罪。もう一度、言う。池田大作は無罪。だが、池田大作の部下だった学会員で選挙のルールを破った犯罪者は何人もいた。それは62年に日本の政党の要件を満たしている唯一の宗教政党として結成された『公明党』になっても同様だった。
68年に行われた参議院議員選挙にて、不在者投票を悪用して不正投票が行われたいわゆる「新宿替え玉事件」。例えばアパートの郵便受けから他人の投票所入場券を抜き取り、勝手に投票してしまうという手口。東京都の選挙委員会によれば約10万枚の投票所入場券が紛失したという。当時の東京都内の有権者数は約734万人。その10万人分である。
この事件によって34人の創価学会員が逮捕された。
今世紀に入ると、さらに悪質な犯罪が露呈する。それは高齢者や認知症患者などへの投票干渉だ。
例えば2001年の参議院選挙にて、埼玉県羽生市の介護福祉士が自身の勤める老人介護施設利用者に公明党の埼玉選挙区と比例代表の特定候補者2人の名前を記したメモを持たせて投票させた疑いで逮捕された。
同様の公明党絡みの投票干渉事件は、03年、10年、12年にも発覚しているが、表に出ているのは氷山の一角であろう。ちなみに公明党では参議院議員に当選した場合は600万円、衆議院議員に当選した場合は300万円を党本部に上納することになっていると公明党の議員が記者会見で述べている。通常、公認料を党からもらうことはあっても、議員が党に差し出すことはない。その上納金とは別に「P献金」30万円を徴収されるという噂もあり。Pとはプレジデントの略で、池田大作名誉会長を指すという。
なるほど、納得至極。
汚職に買春、レイプに殺人まで
公明党議員自体はどうかというと、こちらも犯罪者だらけである。
1988年に「砂利船汚職事件」で起訴され有罪になった田代富士男は元公明党参議院議員。89年に「リクルート事件」で起訴され有罪になったのは元公明党衆議院議員の池田克也。
92年には東京練馬の公明党区議が中国の北京にて買収容疑で逮捕されている。95年には元公明党参議院議員の片山公人が秘書に対するセクハラ容疑で敗訴。97年、兵庫県神戸市議会の公明党幹事長がゲーム賭博の現行犯で逮捕。同年、公明党に所属する兵庫県川西市の市議会議長が介護していた妻を衰弱死させた。
98年、静岡県伊豆市の公明党市議がひき逃げで逮捕。同年、創価学会員だった岐阜県岐阜市職員が同じく学会員の同僚を殺害して逮捕されている。犯人は当時、公明党岐阜県本部庶務局長だった。
2000年、公明党江戸川区議だった松本弘芳が児童買春・ポルノ禁止法違反で逮捕された。松本は消費者金融で400万円ほど借金してまで少女を買春しまくっていたという(20数回)。ちなみに松本は区議会で青少年の非行防止に目を光らせる立場の文教委員だったというのだから、どうしようもない。
今年2月に公明党の遠山清彦元衆議院議員が緊急事態宣言中に銀座のクラブを訪れて議員辞職したが、公明党の犯罪史から考えるとかわいいものだ。
公明党を支える学会員たちも犯罪者だらけで、98年には岐阜県の北陸銀行高山支店に勤める学会員の女子行員が7000万円ほど着服して逮捕。2000年には岩手県の知的障害者更生施設で20代女性入所者を犯して妊娠させた、創価学会幹部が懲戒免職に。同年、創価大学初代学長の息子で学会副支部長の高松和明が妻子ある身でありながら、ネットで知り合った20代女性と不倫交際した上に、ハメ撮り画像や女性の下着、尿まで売っていたことが発覚して逮捕された。
あと、01年に発生したいわゆる「附属池田小事件」の犯人、宅間守の自宅に創価学会の御本尊が置かれていたと話題になったことも……。
これら犯罪者はたまたま創価学会員だったのか、それとも学会員だからなのか、判断するのはあなた自身!