エヴァンゲリオンと、エヴァオタクが日本を破壊した
『エヴァンゲリオン』シリーズ最終作がAmazon Primeでもついに配信。どうせバカなオタクは「感動をありがとう」とか言うんだろうが、エヴァなんて日本にとって百害あって一利なしの害悪アニメなのです。 文/まくら瓶 (2021年3月発売号を原文のまま掲載しています。)
『鬼滅の刃』ブームに沸く日本列島。先日も劇場版作品『無限列車編』が『千と千尋の神隠し』の興行収入歴代1位の記録を塗り替えた。まさにカルチャーの最先端にして最高峰に立ったのだ。
今やあらゆるコラボ商品が発売され、猫も杓子も“鬼滅現象”に乗っかろうとしている。この光景、我々は既視感を覚えるのではないだろうか?
そう、『新世紀エヴァンゲリオン』(以下:『エヴァ』)だ。SFロボットアニメの風体ながら、宗教や哲学を織り交ぜた意味深で複雑なストーリー、そしてアニメーター・貞本義行による“萌え”を刷新したキャラデザイン……様々な要因が絡み合った内容はアニメオタクに大きな衝撃を与えた。さらにオタク内にとどまらず、メインストリーム/サブカルチャーをも巻き込み、巨大な現象の頂点として90〜00年代に『エヴァ』は君臨したのだ。
その『エヴァ』最新作、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が1月23日に公開される。宣伝文句の「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」の通り、企画発足の1993年から約28年続いてきたシリーズは、今作を持って制作終了と言われている。
正直この文言を見た時に嘆き悲しむ人は皆無だっただろう。それどころか諸手を挙げ喜んだ人もいたはずだ。
なぜなら、この約30年、日本の凶悪事件や社会背景、文化の堕落といった事象に『エヴァ』の存在が影を色濃く落としているからだ。たかだかアニメに何を言っているんだ!? とお思いの方に向けて、ジックリといかに『エヴァ』が俗悪な作品かを説明していこう。
14歳が全裸になる児童ポルノ
まず、大きな問題の一つに、腐った萌え豚どもを大量生産させた内容とキャラデザにある。
先述した貞本によるキャラクターたちは、妙に細身にもかかわらず過剰にボディラインの凹凸が強調されたデザインになっている。また、エヴァに乗る際に着用するプラグスーツは、無駄なまでにボディフィットしたデザインで綾波やアスカの体が丸わかりになっている。まるで14歳のキャラを「性消費してください!」と言わんばかりだ。
ましてや綾波レイは5話にてパンイチの乳首以外を全部見せたほぼ全裸状態で登場し、衝撃を与えてからは(映画版では乳首も登場)、その後も培養液に付けられた綾波クローンたち(モチロン裸)と、ことあるごとに裸体描写が登場。もう1人のヒロイン・アスカも旧劇場版で胸が露出する瞬間をネットリと描写され、しかもその光景を見て主人公の碇シンジがシコりはじめる場面が……。
これは完全な児童ポルノなのではないか? そんなエロ表現に刺激を受けたオタクたちは、彼女・彼らを題材にしたエロ同人誌を大量生産、今の腐ったロリコンオタク文化の地盤を強固にさせる大きな原因を生み出したのだ。
少年・少女を性消費するに留まらず、彼らを見守り支えるはずの大人キャラのドラマも非常に問題アリだ。
シンジを庇護するミサトは父親不在というトラウマを抱え、元恋人の加持リョウジに執着し続ける。結果20話にて2人はセックスするのだが、その行為の生々しい音声を長ったらしく放送!
映画版ではさらに本番シーンをドギツク描写した場面がプラスされ“ヤダ味”が5割増しに。極め付けに加持が殺された後のミサトは、シンジに執着していき、劇場版ではキスをし「帰ったら続きをしましょう」と誘う一幕も。これ、男女逆転の立場なら大問題になっていたんじゃない?
トラウマなら言い訳にもなるが、ほかの連中はと言えば己の性欲に忠実なバカばかり。中でも庵野の分身として存在するシンジの父・碇ゲンドウは劇中屈指のゲスぶりを発揮。もう一度亡くなった妻と会いたいからと「人類補完計画」を実行しようとし、その依代として妻の外見をコピーした綾波を作り、日々傍らに置き愛でるというロリコン&性倒錯ぶりを序盤で見せつけ視聴者を驚愕&唖然とさせた。
一方で己の性欲発散のために技術者の赤木リツコとねんごろの関係も続けている(リツコの母親もゲンドウに食われていた。母娘丼である)という性欲モンスターぶり。そのリツコもオペレーターの伊吹マヤ(♀)と肉体関係を持っているとの描写がある。そして副官の冬月コウゾウも親子ほど歳が離れたゲンドウの妻に恋慕していた……って、気持ち悪すぎるっっっ!!! どいつもこいつも、ち○こ&マ○コに脳ミソが付いてんの!? と疑いたくなるぐらいの、セックス依存症ばかりじゃねぇか!
驚くべきは、こんなエロ映画ですら憚るような人間関係&描写を毎週夕方18時30分に地上波で放送していたとか……、これぞ狂気の沙汰。多くのゴミのようなオタクを量産した罪は大きい。今ならば即刻放送打ち切り&フィルム焼き捨て&永久封印に処されていたことだろう。
作り手も声優も人格破綻者

そもそも、なんでこんなキッツい性欲まみれなアニメになってしまったのか?それは、製作者たち自身が欲にまみれたゲス野郎だからに他ならない。
諸悪の根源・庵野監督は、強烈なオタクではありつつも意外に彫りの深い端正な顔立ちのため学生時代は散々モテまくっていたそうだ。しかも知己の仲である貞本と演出家の摩砂雪からインタビューにて「『ナウシカ』公開時に巨神兵を描いて女の子を口説きまくっていた」と、自身が敬愛する宮崎駿作品をダシにして女を食いまくっていたとバラされている。庵野の下半身暴走エピソードの中でも最悪なのが、アスカ役の宮村優子に恋愛感情を抱いていたと、インタビュー本『スキゾ・エヴァンゲリオン』にて本人が語っていること。アスカが後半で徹底的に悲惨な目に遭うのは、宮村が庵野を拒否した結果という噂も信憑性が増してくる……。
庵野だけではない、そもそも『エヴァ』に携わった連中はどいつもこいつも人格破綻者みたいなヤツばかり。
『エヴァ』制作に直接かかわっていないが、庵野と共にガイナックスを旗揚げした初代社長の岡田斗司夫は、過去に『エヴァ』の名前をチラつかせて大量に愛人を作っていたのだ。しかもその中には自らが客員を務める大学の教え子も含まれていたという。最低極まりない。そもそも岡田が東京に進出したキッカケも、不倫が発覚し地元大阪で四面楚歌になったからというのだから救いようがない。
2代目社長の澤村武伺は『エヴァ』で得た大量の所得隠しと脱税により1999年に東京国税局から告発された。3代目社長の山賀博之に至っては澤村以上に会社を私物化。大量の資金を溶かすほどの放漫経営を続けた結果、多額の借金を抱え、あらゆるアニメの権利を他社へと売り払うというアニメ制作者としてあるまじき行動を起こし、庵野に愛想を尽かされて出て行かれてしまうという哀しい結末に。
庵野、澤村、山賀、彼らが学生時代に育んできた絆は『エヴァ』によって見事に引き裂かれたのだ(岡田は自業自得であるが)。
山賀の後を継いだ4代目社長の巻智博は、2019年に『エヴァ』をちらつかせ(またか!!)、声優志望だった少女にわいせつ行為をはたらくという最悪な事件を起こし逮捕されている。
また澤村や山賀は『エヴァ』を使った金稼ぎのために、99年に公式で『エヴァと愉快な仲間たち 脱衣補完計画!』という脱衣麻雀ゲームをリリースし、『エヴァ』に始まる自社キャラたちを脱がせまくった。2002年のコミケにて発売されたエヴァの合同誌にて、貞本は別名義を使い綾波やアスカ、ミサトのカラーエロイラスト(剛毛気味)を執筆。公式でエヴァキャラをズリネタにする神経!! もはや金のためなら魂すらホイホイ差し出すドクズぶりだ。
貞本はエロで自社コンテンツを汚すだけでなく、少女慰安婦銅像やあいちトリエンナーレに絡めて韓国を揶揄するツイートを投稿しネトウヨ宣言。それにシンクロするように、シンジ役の緒方恵美も森友問題をくだらないと切り捨て安倍晋三を擁護するようなツイートを投下。まさかの『エヴァ』の主要人間たちの右転向。それでもオタクたちは彼らの言動を好意的に受け取る事態。彼らの呟きがオタクのネトウヨ化の萌芽を育んだのは間違いない。
声優問題で言えば、先述した宮村。彼女は90年代の大ブームの最中、AV出演疑惑が持ち上がったのだ。この一件について本人は一切口をつぐんでいるが、ビデオ内で聞こえる特徴的な声はみやむーそのものであり、当時のオタクたちも皆、認めざるを得なかった。かかわった人間みんなが不幸&何かしらの欠陥を抱える、『エヴァ』は呪われたコンテンツなのか!?
エヴァの影響で人が殺された
こんな狂った製作陣たちの作る狂った作品を観た人間たちも、当然狂ってしまうのである。
かの痛ましい「秋葉原連続通り魔事件」の実行犯・加藤智大は、己の不遇から逃れるように「カラオケでは大好きなエヴァの歌を歌っていた」と同僚が供述している。結局加藤を凶行に走らせた「俺が一番不幸である」という考えは、まさに『エヴァ』をキッカケに生まれた「自分と世界」しかない独りよがりな、“セカイ系”的価値観である。
そして『エヴァ』にハマりすぎるあまり殺人を犯した男もいる。山形県在住であった土田博行だ。彼は高校生の時に『エヴァ』に心酔するあまり「人類の進化の最終結論は滅亡である」という言葉を妄信。その結果、2003年に「人類皆殺し」を決意し、手始めに母親をバットで撲殺したのだ。
このように意志薄弱な人間は『エヴァ』の生み出した世界観に飲み込まれ、あげく自分が特別な存在と勘違いし、社会が間違っている! 俺こそが正しい!! と暴走するのだろう。表面化していないだけで間違いなく他のオタク犯罪者たちも、加藤や土田と同種の精神性を持っている。今なお犯罪者予備軍は日本のどこかに生息しているのだ。
そもそも、『エヴァ』の深夜放送の大成功により深夜アニメ枠が増大し、以降のオタクコンテンツが醸成されてきた土壌がある。『エヴァ』リアルタイム世代で深夜アニメに耽溺するジジイたちは今や「子ども部屋オジサン」として社会問題となっている。犯罪を呼び起こすだけでもなく、人や社会をも堕落させる原因をも作り上げるとは、恐ろしいにもほどがある。
犯罪者だけではない、『エヴァ』は日本の知的レベルにも大いなる影響を与えた。テレビ版の放送終了後、数多くの哲学者・社会学者たちは『エヴァ』という作品がもたらしたものとは何なのか? と真剣に断片的な映像から、無駄に深読みをしまくったあげく「現代社会における○○のメタファーだ!」云々……と高尚風なことを言って悦に入るというオナニーを垂れ流す事態に。ここからアニメを通じて社会を斬ろうとするエセ評論家が雨後の筍ごとく誕生。日本の人文学は“秩序と進歩に寄与する”学問から、世界の知識人たちから嘲笑されるサブカル言論人の見世物小屋に成り下がったのだ。
犯罪者、知識人にとどまらず、一般人ですら『エヴァ』の悪影響に飲まれている。東北大震災の際の計画停電を『エヴァ』にて使徒を倒すために日本全土の電力を使うべく停電を実行する作戦に倣い「ヤシマ作戦」と称する流れがTwitter上で大バズを起こした。何万人もの犠牲者をうみ、原発もメルトダウンを起こす最悪の緊急事態の中、公的な施策をエンタメとして消費するこの浅はかさ。まさに『エヴァ』に端を発した一億総愚民化がここに完結したような光景であった。
こうして約30年にわたり日本を汚染し続けた『エヴァ』もいよいよ最期の時を迎えようとしている。まかり間違って、大ヒットし再び“エヴァ現象”が起ころうものなら、その時こそ日本が本当に終わる瞬間になるだろう。
